本日サロンはいつも通り、午後七時よりオープンいたします。

　さて、昨夜のイベント「読書感想会」は、常連の女性三人と常連の男性三人に舞衣さんと執事と、このイベントにしてはやや寂しい夜でした。
　そして、話は、小説そのものよりも、むしろ、ＤＶに終始したように思います。このテーマがＳＭ世界の人間にとって重いことと、やはり、この小説のリアリティに負けてしまった結果だと思われます。それだけ強い小説なのでしょう。脱線といえば脱線したまま、本道だったといえば本道のまま、どちらともいえる不思議な話になりました。これもまた、読書感想会の面白さなのかもしれません。
　しかし、今回は、この重いテーマにもかかわらず、面白い面白くない、興味あるない、分かる分からないと、そうした感情世間話にせず、それぞれに、ある信念を持って、きちんと論理的に自分の考えについて説明していたところに、この感想会の進化を見たような気がしました。
　会話が討論になるとき。その瞬間に立ち会えたようで興味深く眺めさせてもらいました。私自身は、あまり話には参加していませんでしたが。